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iOSにおける広告ブロック(2021年12月版)

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比較的触れられ辛い話題だと思いますが、App Storeのカテゴリ別ランキングで著名なコンテンツブロッカーが1位に張り付き続けていることからも、関心を持っている方は多いのではないでしょうか?

今年はiOSを取り巻くコンテンツブロッカーの動きに大きな変化があったためそのことについてと、現時点でのおすすめブロッカーについてお話ししようと思います。

 

まず、昨年までは「280blocker」というアプリが国内でのシェア・信頼度共に高い評価を得ていました。

このアプリが冒頭で触れたコンテンツブロッカーです。

しかし、今年8月末にこのアプリの運営・権利が別会社へ譲渡されるという発表がありました(参考:280blockerのトビラシステムズ(株)への譲渡について | 280blocker)。

現時点ではブロック方針に若干の変更はあったものの使用感自体はあまり変わっていない印象ですが、今後大きな変更がある可能性は否定できません。

それを踏まえて、現在おすすめのアプリを紹介していきます。

 

・AdGuard Pro

現在、App Storeで1,220円で販売されています。

280blockerと比べると高額ですが、AdGuard自体は古くから配布・更新されつづけているので信頼性は高めです。

以前は280blocker開発者の方が配布していたフィルターを適用し運用するのが一般的でしたが、現在は有志の協力でデフォルトの日本向けフィルターも遜色なくなっています。

カスタマイズ性が高く将来性もあることが利点ですが、反面、初期設定等の導入難度はやや高めかもしれません。

また、Apple IDと紐付ける形での購入以外にも、ライセンス版を購入する方法もあります。

この方法だと別プラットフォームでもPro版の機能を使うことができますが、ライセンス版は結構値上がりしてしまっているので、App Storeで「AdGuard Pro」として販売されているものを買った方がいいと思います。

 

・280blocker

通常価格500円(25日まで250円)。

譲渡後、ブロック性能が低下したといった報告や先行きを不安に思う声もありますが、現時点ではまだ十分に優れたブロッカーという認識です。

知識なしでも導入しやすく、譲渡先も一般知名度は高いとは言えないものの実績のある国内企業なので、利用することで明確なプライバシー侵害を被るといったリスクは非常に低いと考えています。

懸念点は今後のアプリの方針転換で、DNSブロック(Safari以外での広告ブロック)の有料化、スポンサー企業の広告をブロックリストから除外、他企業へのアプリの売却等が考えられます。

どれもユーザー視点で好ましいものではないですし、いずれは何かしらの方策を取るだろうという予想もあるのですが、現時点でコスパに優れたアプリという評価に変わりはありません。

また、DNSブロックを始め不具合が起き辛い作りを意識して開発されているので、不具合発生率も低めです。

 

・AdGuard DNS

アプリではないですが、無料で広告ブロックしたい場合に検討する価値あり。

導入は簡単で、公式の「AdGuard DNSを手動で設定する」案内に従い、プロファイルをインストールしてiPhoneDNS設定を「AdGuard DNS」に変更することで利用できます(参考:Connect to public AdGuard DNS server)。

欠点はカスタマイズできないこと、安定性が微妙なことが挙げられます。

具体的な安定面での問題は、AdGuard DNSを利用した接続でサイトの読み込みに時間がかかることがある、DNSサーバーの障害発生時にサイトへアクセスできなくなってしまう等です。

サイトにアクセスできなくなったときは、一時的にiPhoneDNS設定を「自動」に戻す必要があります。

こういったトラブル発生時の対処法を把握しておく必要はありますが、導入が簡単でメンテナンスも不要なため、無料の広告ブロック方法では最もおすすめです。

 

まとめとしては

 

多少高めでも長く使えるものを選びたい:AdGuard Pro

少しでも安いもの、導入が簡単で不具合に遭遇し辛いものを選びたい:280blocker

無料で使いたい、不具合発生時に対処できる:AdGuard DNS

 

となります。

今後、この状況に何かしら変化があればまたお伝えします!